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ゲーム音楽ヒット情報 第6回
アタリゲームミュージック ついに復刻発売
世界で初めて業務用ビデオゲームを産み出した(教育用は1959年に他の研究所が作っていた)偉大なるメーカーアタ
リのゲーム音楽アルバム「Thtsアタリゲームミュージック」が2枚同時に復刻発売される事になってしまった。
アタリのゲームは、もともと日本国内での知名度は比較的低かったものの、「ガントレット」「ハードドライビン」「クラック
ス」「ランパート」がヒットを収め、「マーブルマッドネス」という秀作が家庭用ゲーム機やパソコンに移植されたり、「クラッ
クス」がファミコンを初めとした多くの家庭用ゲーム機に移植されるなど知名度が向上。
結局前述の「ガントレット」「ハードドライビン」「ランパート」「ピットファイター」までもがメガドライブに移植されるという追
い風に乗って1991年にアタリ初のゲーム音楽アルバムが発売されたのだ。

セガ・ナムコ・タイトー・カプコン・任天堂・SNKといったメーカーのアルバムが復刻される中、遂に真打登場といった様
相!今回はそのアルバムの概観を掲載するという思い切ったことをやってみたりみなかったり・・・。

   THAT'S ATARI MUSIC       2003年12月3日
      SCDC-00313       2800円
 レースドライビン  ハードドライビン  マーブルマッドネス
 ランパート ピーターパックラット  ピットファイター 
 クラックス
元祖ビデオゲーム「PONG」を産み出したゲームメーカーアタリの作品のアルバム化。ゲーム音楽のアルバムが始め
て発売されたから、実に7年後に実現した。復刻シリーズもついに異国作品の夜明けを再現。谷岡ヤスジの漫画の
「アサーッ」ならぬ、大平透口調の「おはよう」が゛ゲーム音楽界にこだまする。このVol.1の聴き所は何と言っても「マ
ーブルマッドネス」「ピーターパックラット」「ピットファイター」だろう。マーブルマッドネスは、本格志向のシネマテイスト
で演出する曲が売り。アタリ全般にそういう傾向があるが、このアルバムに関しては一番良く出ている。主人公が小さ
な球だということは意識してなくて、あくまで冒険映画っぽい。特にステージ2は強烈な完成度である。鋭いエレキギタ
ーのランキングの曲もイイ!「ピーターパックラット」、これは凄い!なんとアタリのFM音源初期作品にして口笛を鳴ら
している。確かにこの口笛はFM音源のもの。これを聴いた日には暗闇から突然田辺製薬の電工看板が出てくるくら
いびっくりするはず。「ピットファイター」もシネマテイストが強い。アンダーグラウンド世界の非合法な雰囲気と、キャラ
クターのイメージの融合された曲で、音的には地味だけど今回のアルバムでは音楽的に整った部類。特にボーナス
ステージ1の曲は挑戦をイメージしていて良い曲だが、惜しまれるはエンドデモの曲の終わり方が実物と異なる点。本
物は完結するがアルバムではフェイドアウトしているのだ。その他小太鼓とファンファーレを使った戦争ごっこテイスト
の「ランパート」、素人バンドが楽しく演奏している感覚の楽曲あり、ショッキングな事故曲ありの「ハードドライビン」、
そして特徴的な効果音とジングルでつづる「クラックス」と、アタリヒット作を自宅で楽しむ大いなるチャンスが再び訪れ
たわけだ。

THAT'S ATARI MUSIC Vol.2      2003年12月3日
    SCDC-00314        ¥2,500
  スーパースプリント  ガントレット/U  720° STUNランナー
  ロードブラスターズ  ペーパーボーイ
原盤は2ヶ月遅れで発売されていたが、なんと今回の復刻では2枚同時発売である。前回に負けず劣らずのヒット作
ぞろいだが、先ず個人的にオススメしたいのは「スーパースプリント」である。さわやかで力強いセレクト画面から始ま
るこの作品、パックマンのコーヒーブレイク的意味合いが多いと思われる短い曲ばかりだが、単調になりがちなゲー
ムが面にメリハリを付けているし、作りこみが細かいというか音のひとつひとつを取り上げると凄く味がある。ゴール8
の曲などはゲームを締めていますな。その次に薦めたいのは「ペーパーボーイ」、これが良い。アメリカの住宅街を
軽やかに走るノリのBGM、モトクロスのタイムトライアルになったのかと思わせるボーナスステージの曲、多彩なジン
グル群、そしてすごく悲しくなるゲームオーバー音楽など、新聞少年の繰り広げるドラマが音になっている。(まぁゲー
ムはかなりメチャクチャな事をする内容だが)「ロードブラスターズ」はゴール4の曲のFM音源エレキギターのテクニ
カルさがメチャメチャカッコイイ!ギターというと「720°」、これはやかましいくらいにエレキギター!終始エレキギタ
ー!ファンキーでスリリングでワイルド・ハードでテクニカル。FMギターとはこれの事だぜ九十九君!それにしてもロ
ックなんだよなぁこれって・・・。その他音響効果と勝者をたたえるハイスコアミュージックが素晴らしい「STUNランナ
ー」、と付加価値無しのシネマテイスト・ダンジョンサウンド「ガントレット」あ、Uはパイプオルガンなのだ。Vol.1に負
けず劣らず、アタリのセンスがたっぷり詰まったアルバムだけど、残念なのがゲームタイトルの知名度が日本ではあ
まり高くなくて、そこで損をしている。悪い言い方をすると「どこの馬の骨とも分からないゲームの音を・・・」という門前
払い評価を受けかねないからである。
ヒットゲームが中心のVol.1が銀盤で、比較的マイナーなVol.2が金盤というのも面白い話である。
初めてこのアルバムを聴く人にとって、一番のネックとなるのが事前情報の少なさかもしれない。ゲームのイメージとか
画面がいかなる物かを知らないとどうしても聴き所に困ってしまう。アタリのゲーム音楽はゲームありきの作品だからで
ある。
そういう人は音楽的な部分や技術的な部分を細かく見てみると良いかも知れないですね。出来るだけ一般音楽、特に
洋物を多少耳に詰め込んでおいて、これらのアルバムを聴くとそれなりに発見がある。
また、ゲーム画面を出来るだけ想像しながら聴くのも面白い!想像した画面と実物を比較してそのギャップ具合を楽し
むのも良いかもしれない。
FM音源が好きな人には、日本のFMとの違いを比べるのが建設的な楽しみ方!「スーパースプリント」「マーブルマッド
ネス」「ピーターパックラット」などテクニカルですからなぁ。

もちろん、待ちに待っていたアタリフリークは間違いなく買い!もうこれが最後のチャンスだろうからですね。ネットオー
クションで高額取引をせずとも5300円払って2枚買えば、何と初期製造では存在しなかったアタリケースまでが付いて
来る。くそう!最初に勝った私の立場は・・・・。
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