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癒し系シューティングサウンド
プラスアルファのいまさらレビュー
ヤシの木とかジャケットに描かれているし、いいでしょ? それにしても、このゲームが発売されてからというもの、実に14年の歳月が流れようとしちゃっているわけなんですが いゃぁ色あせない事な・・・。大体音源に恵まれたメーカーに顕著な例として、音に頼ってというか、音を聞かせたがる 傾向に走ってしまって・・・、まぁこのジャレコに関してもそうだったですよ。「サイバトラー」などはやりたい事も聞かせた い音も定まっていないような例でして、(当時としては)恵まれた音ハードの引き起こした悪い傾向の見本だったんです けど、この「プラスアルファ」はそうではなかったのでございますよ。 確かに、ライナーノートに「FM8音・PCM」を歌ってはいるんですけど、そのパワーにはあまり頼っていなくって、むしろ 聴かせた〜い的欲求、イヤ、むしろ「聴いていただきたい」ベクトルの曲になってます。 この作品はシューティングゲームの曲なのであります。シューティングゲームというと九十九ノリノリとか、めがてんノリノ リとか、コナミノリノリとか、テクノノリノリとか、多種に渡るジャンルがあるんですが、この作品は日のジャンルには珍し い「癒し系シューティングサウンド」になります。癒されるんですよ。実に・・・。 具体的にはファンタジックで、情緒がある、四季がある。こんな持ち味でもって業界としては珍しい癒しシューティングサ ウンドを構築しています。 ほいじゃ軽く曲の紹介から STAGE1 ほんのりと風のささやきが聞こえて来そうな、そして肌をくすぐるような、ビートはあるけど静かな曲です。風は風でも 夏の朝特有の、湿ってモノではなくて、どうも5月くらいの新緑風みたいな雰囲気ですな。 フレーズ的にもステージ1としては差しさわりが無い、「ボチボチ行きますか」的な感じです。 (時々あるよね!みもふたも無いステージ1の曲) STAGE2 個人的には一番好きな曲です。砂浜の焼けた砂の香りと、お昼過ぎの青い海のマターリした雰囲気が伝わって来ます ね。イントロ〜中間フレーズが「日差しと砂」曲の終わりがけのややたそがれたフレーズが「午後」、そしてループ間際 が青です。絶対そうです。多分そうです。そうであるとやや嬉し・・・。 STAGE3 動物番組でも使われそうな、しっとりしたフュージョン系。テンポ的にかなりのんびり行ってます。ホンッ当に珍しいなシ ューティングとしては・・・。ステージ当初の沢山花びらが舞うシーンに絶妙に合っています。 STAGE4 どうも、冬真っ只中の空に差す、雲の切れ間からの断片的な日差し。ホラよく天使とかが降りてきそうな効果ってあるじ ゃないですか。あんな風景っぽい曲なんですよ。一見おとなしそうなんですけど、主旋律が結構忙しく、キラキラして氷 や雪のステージという事を意識させてくれます。そして冷たいステージなのになんだか暖かくなりますな。 STAGE5 一番テンションが高く、熱い曲。砂漠の中を高速で飛び去ろうという雰囲気ですね。しかも、煽り方が上手いメロディで、 引っ張るあおりではなくて、押すあおりなんです。メロディの組み方の部分をよく聴いてみると、なんとなく「そうか!」と 思っちゃいますよ。 STAGE6 最初聞いた時、喜劇の音楽かなんかと思った。妙におどろおどろしいんだけど、怖い曲ではないな。コミカルさを狙った のか雰囲気を狙ったのかイマイチつかみかねるんですが、このステージにこの曲以上のもの以下のも望めない気がす る。それはそれでマッチしている良い傾向か。 STAGE7 神秘的な雰囲気を出したそうだけど薄味になってしまってやや残念。音色的にもっとバロックを意識しても・・・強めても 良かったのかも知れない。曲的には「決意」なんてものを感じる曲ですが、押し付けがましいものではなく、サラッとした ものです。 ボス曲 ティンパニーの音がものものさを出していますね。「驚き」を前半のフレーズで強調して、「優勢」という応援を後半のフレ ーズに入れている。言わば攻守交替を盛り込んでいます。こういう中間視点でボス曲をちょっとしたサービスを感じるん ですが・・・。 あと、早朝のさわやかな空気を感じるエンディング曲と、真夏の海岸をイメージした未使用曲。これも良いですよ!って いうか、未使用曲に関してはかなりオススメしたい!未使用曲1は「午後の青空と海岸」未使用曲2は「サンセット 海岸」というイメージで、おおよそ、容量不足で実現しなかったランキング画面に合わせて書いたものの、使われる事 が無かった曲じゃないかと思います。これが、のんびりしていて、実に素晴らしい。癒しもいいとこです。 さて、このゲームの曲なんですけど、ライナーノートから窺い知れる事として、作曲姿勢が良かったのではないかと思い ます。作曲者自身、旅行の経験などからステージのスケッチを独自に起こして、リアルに情景描写をし、その情景が 「癒し」に値する曲を生んでいったんじゃないかな?それとこの作曲者自身、以後「ロッドランド」や、「テンプランツ」でも 「癒し」を書いています。先天的に癒し作曲者なのかもしれません。 「プラスアルファ」作曲者である多和田吏氏(コミケで何某さんに言われるまで「テンプランツ」の2曲目と同一人物っ て気付きませんでした。恥ずかしながら・・・)は、ジャレコでは「ロッドランド」「EDF」を担当した後、退職。以後のジャ レコサウンドは「ソルダム」という秀作以降は尻すぼみという感じでしたね。(ひところ音ゲームがブレイクしましたが) 多和田氏は「テンプランツ」に加え、「ドラクエ」にも足を突っ込みつつ活躍中。個人的にもひそかに追っかけたい と思っていますので、情報などありましたらよろしく哀愁。
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