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(立志編)
2004年8月15日。それまで誘われ続けていたものの、日程の都合で乗車する事が出来なかった「コミケットトレイン」
に、ついに乗車する事が出来た。
そもそも「コミケットトレイン」というのは何だ?という所からこの話を始めなければならなそう。なのでそうします。
大阪・京都・岐阜・名古屋と、聖地ビッグサイトを結ぶ夢の列車「コミケット・トレイン」。これは架空の列車ではなく、実在
する。本当に本物の列車。コミケットカタログのマンレポなんかにもあまり話題が出て来ない為、「実際に走っているの か?」なんて疑問が出そうなんですけど、本当に走っているのですよ。
さて、まずはその目的と仕組みを簡単に解説したい。「コミケット・トレイン」、この立案書には次のようにその目的が記
されているのでございます。
コミックマーケットに、関西・中京方面から専用列車を購入し、同人趣味相互の交流と連携を図る事で、新たな
創造を産み出す。
そう、事前・事後の合宿を移動中の列車で行い、イベントへのテンションアップおよびクールダウン(むしろヒートアップ
するのではないか?)を円滑に行えてしまう企画なのである。
参加価格・ダイヤはおおむねこの通り
乗車(参加)料金
大阪〜品川 13500円(26000円) 京都〜品川13500円(26000円)
米原〜品川 12500円(24000円) 岐阜〜品川11500円(22000円)
名古屋〜品川11500円(内は往復運賃)名古屋では復路便の下車が出来ません
どうしても、専用団体列車、そしてグリーン車であるが故に高くなってしまいますが、品川〜大阪の場合だったら急行
「銀河」の寝台車を利用するよりは安くなっているのです。
運行ダイヤ(往路)
大阪発車21:08 京都発車21:41 米原発車23:10
岐阜発車23:55 名古屋発車0:21 品川到着5:55
大阪〜京都33分はかなり頑張っています。京都線の外側線を新快速に追いたくられながら走行する訳です。(この
列車が少しでも遅れると新快速にも影響が出る訳ですな)当方最高時速110キロ(運転速度は85〜95キロ)アチラさ んは最高時速130キロ。アチラが高槻停車の分だけ逃げ切れている訳でしょうな。京都到着時点で実に2分後にまで 新快速に迫られているのであります。
そしてやっぱし特異なのが特急「びわこエクスプレス」が49分で走破する京都〜米原間に1時間30分も要している
点。この間いろんな列車に抜かれるのでしょうな。資料を開けてみるならば、長野行臨時急行「ちくま」、そして米原行 新快速に抜かれている!そう、列車番号的には急行列車であるはずの「コミケットトレイン」、なんと快速に抜かれるの であります。
とは言え、近畿近郊地域ですから、やっぱし地元民の足としての役割も大きいこの東海道本線(京都線・琵琶湖線)。
一見さんが定期列車の足並みは乱してはイカンというものです。
車内の大騒ぎを乗せて列車は5:55到着。終着駅は東京ではなく品川。これは東京駅での回送・機回しの関係上か
ら。東京では先着した客車列車の担当機関車が後着した客車列車の回送を受け持つ事になっている。「出雲」には「銀 河」の担当機関車が連結され、「さくら・はやぶさ」には「富士」の担当機関車が連結されるという具合にである。
団体臨時列車の「コミトレ」にはそれが宛がわれる余地も無く、回送が容易で到着ホームに余裕がある品川駅を終着
としている。
車内イベント
ただ走るだけじゃつまらない。乗るだけじゃつまらない。みんなで遊べる時間をつくろうよ!って事で、車内では時間に
応じてイベントやっちゃいまーす!バーンとやっちゃって良いですか?(ミルフィーユ桜葉口調にて)
上映会
この列車には、全ての車両にテレビモニタが設置され、それに同じ映像が放送できるシステムがあります。こいつを
利用して、お楽しみ映像を流してしまおうってのがこの企画です。
まずは自主制作映像。アンナ人の昔作ったあんな映像ですとか、凝りに凝ったこんな映像。まったく盛りだくさん。
圧巻は2001年の夏コミ号。実はコミケット直前に、東京放送のみで「DiGiキャラットなつやすみスペシャル」が放送さ
れていたんですけど、それを録画して大阪始発の車内で放送すると言うスピード離れ業まで実現させていたのだ!
なんと言っても担当する人間が、この日の為に1年間も思案・編集・制作に熱を入れ続けるという、付け焼刃やその
場しのぎなどでは決して無い、気合の入った時間が提供される。
アニソン大会
昔ながらの定番コーナー。アニソン合唱大会もあります。やっぱり選曲する人も、好き好き大好きな中で、燃え・萌え
大合唱を誘発する起爆剤として、思案思案、練りに練ってお届けしているのであります。ところで、「あるばれすとの選 曲は地味ですと?失礼な!ちゃんと理由があってそうしているのだぁー・・・・」という事にしておいて下さい。(音響担当 の仕事をする時の平然と喋るM.G藤原口調で)
そんなお祭りイベントはおおよそ深夜1時まで続きますが、車内では酒だジュースだつまみだお菓子だ!の状態。食う
奴は食え!飲む奴は飲め!なぁ・・・。(誰に同意を求めているかは秘密)
しかし、乗客と言うか参加者の中には、大騒ぎが好きではない人や、単なる体の良い移動手段としてこの列車を用い
たがる人もいらっしゃいます。そんな人には耐えられない列車なのか?そうではない!そうじゃないんですよ!
実は事前にちゃんとアンケートを取ってらっしゃいまして、事前に参加者の傾向を把握しているのであります。そこか
ら部屋を割り振ると言う形?オヤ?まるで同人誌即売会のサークル配置みたいですねー。(太字の部分はみのもんた 口調で・・・)実際問題、乗ったが最後、ずっと寝ていらっしゃる人も居るのです。いいですねー、とかくお祭りがらみって 押し付けがあったりする訳ですけど、ちゃんとファンダメンタリズムを見事に逃がせる配慮が見られます。
さて、こんなお祭りがコミケットの前と後の2回開催!これだけでも凄い事だし、まったく持って楽しめそうな気がする
んですが、いかがでしょう?それも列車を使ってですよ!
繰り返しますけど、これはアマチュアの有志が個人で行っているイベントなんです。我々が本を作るように、彼らは列
車を走らせる。そこなんですよ。
こんな企画、普通のオタじゃ出来ません。資金を調達するにはそれなりに収入を得る人達でないとならない。って事
は、当然普段の業務にも長けていて実績を残しているという、まぁ仕事にも遊びにも一流の人達にしか出来ん事なので すよ。我々が今日考えてすぐに真似できる代物ではありません。
コミケットトレインに使用する車両
この列車に使用されている客車は、そんじょそこらの客車じゃない。なんてったってコミケットトレインである。
至高のイベントには至高の客車を用意してある。
偶然とは凄いもので、JR東海はこんなイベントに素晴らしくマッチする客車を持っていたのだ!JR東海、名古屋に所
属する豪華客車、その名も「ユーロライナー」と言う。
「ユーロライナー」その名の通りヨーロッパ風味の客車である。でも、最初からそういう客車だったんじゃなくて、もとも
とは、万国博覧会輸送(そう、筆者と同じ年に生まれたのだな)に合わせて開発された、12系急行型客車だったのだ。
その後、団体専用・急行用・臨時列車用として活躍し、1980年代後半からは余剰車も出て来た為、お座敷客車など、
いわゆるジョイフルトレインに改造されたもの、通勤通学用に改造されたもの、気動車に改造されたものも出て来た。
この「ユーロライナー」はその中のジョイフルトレインに当たるのだ。
車内は、なんと個室になっていて、4〜6人がくつろぐ事が出来る。カーペット敷きで冷房もガンガン効いてしまうし、部
屋は広々!窓はでっかい側窓と天井にもサンルーフ状に窓が広がる。その上、壁に埋め込んであるのは寝台!そうベ ッドが壁に埋めてあって、寝る事が出来るのだ!そう、個室と言ってもスタッフが適切な部屋割りをするそうだから女性 にも安心ですよ。前述の通り、全ての部屋の中にはテレビモニタだって設置されています。
更に編成中央の車両にはカラオケ機能、カフェラウジや、ミニホールまである上に、全てのテレビモニタに対して放送
を行う事が出来る設備を装備。編成の両端はリクライニングシートがズラリ並ぶ展望車という、こんな豪華な列車。
それが「ユーロライナー」。どうです?、聞いてると想像つかないくらい豪華そうでしょ?
これだったらいろんな事に使えて、いろんな参加者のニーズに対応出来るでしょ?全く恵まれた環境ですよ!
そして、この車両は定期列車として走る事は無いから、これに乗れる人は早々無いチャンスに恵まれている事になりま
すな。まぁ列車としてのありがたみはさておいても、なかなか無い楽しい時間をすごせる事請け合いです。
それにしても、甲子園応援臨時列車がバリバリ運転されている8月、団体用車両が不足する中で、こんな団体客車を
アマチュア団体が毎年調達出来ている事自体、凄い話であるな。
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