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ゲーム音楽ヒット情報 第4回
   沙羅曼蛇アーケードトラックスについてのお話し その1
 サラマンダアーケードトラックス  コナミミュージックエンターティメント
    KOLA030    2548円  
アーケード版、サラマンダ・ライフフォース・サラマンダ2のオリジナル音源の中からゲーム中に使用されている楽曲を全て収録。そして古川元亮氏によるアレンジバージョン2曲を収録。ボーナストラックには効果音集。ブックレットには楽譜と、サラマンダに関与した歴代作曲者陣の思い出トークを収録。
 昔のアルバムを復刻するという動きはここ数年活発になって来ていて、古きよき曲を蘇えらせることによって
ゲーム音楽が何故ゲーム音楽なのかという事を凄くいい形で投げかけているように思えるんですけど、なんと復刻も2
度目の復刻を記録してしまうものが出てしまった。
 それが今回紹介する「サラマンダアーケードトラックス」である。厳密に言うと前年の「グラディウスアーケードトラック
」も2重復刻組ではあるが・・・。

 さて、沙羅曼蛇に関しては、1992年に「サラマンダAgein」という形で一度復刻している。このアルバムはそれまでマト
モにアルバム化されていなかった沙羅曼蛇をちゃんとした形でアルバムにして、当時のコナミ主力サウンドスタッフにア
レンジバージョンをやらせてみようというものだった。確かにその当時まで沙羅曼蛇は、ステレオじゃなかったり、各曲1
ループしか入らなかったりとまぁマトモにアルバムにはなっていなかった。それを2ループ収録して、バージョンアップ版
である「ライフフォース」とMSX版の沙羅曼蛇まで入れて、おまけにアレンジバージョンも入れて・・・と豪華絢爛である。
 プロフェット深見さんのライフフォースと東野さんのランキングの曲のアレンジが良かったやね。ところで、東野美紀さ
んと深見さんはおかしな因果関係を持っていて、サラマンダまでアルバイトで作曲をコナミでやっていた東野さん。一度
アルバイトを退いた後に音楽から離れて仕事をするはずだったものの、再びサウンドスタッフとしてコナミへ社員として
入社。そこにいたのは、東野さんとすれ違いでコナミに入り、FC版沙羅曼蛇を教材としてコナミサウンドを勉強した深
見氏である。実質後輩であるが、展開上深見氏が上司となり、東野さんは仕事のスタイルなど、深見氏の影響を
受けつつしばらく推移するというややこしくも面白い人のつながりが成立する。

 それじゃ、そろそろ今回のアルバムの話。前回の復刻から再び11年後の代物である。今回は全てがアーケード版
で、収録は沙羅曼蛇と沙羅曼蛇2の2作品のみ。アレンジバージョンは古川元亮氏による2曲である。
 こう書いてしまうと、前年発売された「グラディウスアーケードトラック」と比較して実に寂しく感じられてしまいますな。
 オリジナルだけで4作品、アレンジバージョンも7曲入った上でPS・SS・PS2版まで入っていたから、今回の少なさは
ちとさびしい。もっとも、沙羅曼蛇は過去イヤってほどアレンジされてはいますが、それでも最新発版は聴きたいよね
ぇ。そもそも、前回は発売直後爆発的に売れているはずなのに、今回なんで寂しいのやら・・・。

 しかしながら、アレンジバージョン。歴戦の勇であり、コナミを退社されてフリーとなり、今また荒波に立ち向かっている
新生古川氏のお手並み拝見と行こうじゃないか。

 Slash Figiter(ライフフォース)
 凍りついたクリスタルがあちらこちらに点在してそうなイントロから始まるこのナンバー、しっとりとしたダンス風味では
あるものの、そのメロディときたらまさに古川節!特に甲高くギターを泣かせる部分なんかは、思わず「お帰りなさ〜
い!」なんてつぶやいてしまいそうに嬉しい!確かに、確かに古川氏がやらなかったタイプの旋律ではありますが、ギタ
ーがなぁ・・・。古川さんのアレですよ・・・。

 SENSATION(サラマンダ2)
 シリアスチックなイントロがズンズン響き、そこから古川ギターソロのフュージョンへと続いて行く。矩形波倶楽部でや
っていたものよりは、同氏のソロアルバム「サウンドロコモーティブ」に近いノリではあるが、原曲の輪郭を強く残してい
るので強烈なインパクトにやや欠ける。
 しかしながら、ギターソロ・アドリブにはファン大喜びの古川フレーズが散りばめられているので、まぁ気体はそれなり
にして良いと思う。ノリの良い曲ではあるが、なんだかしみじみ聴けるのは私も歳を取ったせいなのん?

 オリジナルバージョンについて考える
 さて、このアルバムならではを考えてみたんですけど、じゃあオリジナルバージョンについても見てみたい。
 沙羅曼蛇
 この作品はコナミFM音源処女作で、YM2151を使用したもの。しかも特徴的な点として、左右チャンネルでほとんど
違う音をパート割りしたステレオサウンドだった事である。筐体で聞くとフワッとした感じで聴けるしヘッドフォンで聴くと
耳が非常にくすぐったい!
 曲自体はグラディウスとはまた違った味がある。ドロドロしたものにふんわりした飛翔感、プロミネンスの暑さが伝わっ
てきそうな熱い曲、厳しさたっぷり曲、最終面のクライマックス振りに、ボスが巨大に見える絶望感満載のボス曲、ちょ
っとコミカルなビッグコアの曲まであったなぁ・・・。速いスクロールにあわせてテンポも良いから、ノリが崩れず引かない
のも良いね!このテンポのよさは独特の3連符がズラリ並ぶ楽曲構成だな(ダネ)。
 作曲者はグラディウスと同じ人だけど、勝手が全然違うので、随分苦労されたそうな。その証拠に未使用曲が凄く多
のだ。グラフィックの星キラキラ同様センセーショナルな作品でしたな。

 ライフフォース
 実は元祖が発売された一年後に沙羅曼蛇のバージョンアップ版が発売され、その一部ステージの曲が差し替えられ
たのだ。ステージ2・4・5がそれ。ドラマチックな様相なステージ2、焦燥感と勇気を織り交ぜたステージ4、そして陽気
な戦闘曲のステージ5(私的にツボ)。こういったラインナップである。

 沙羅曼蛇2
 ゲーム自体は消化不良に近いものがややあったこの作品。色々な意味で意欲的なゲーム音楽を鳴らしていた。
 まず、フルPCM音源時代に突入した1996年当時、そのPCM音源を使用してFM音源で奏でる音色をサンプリング
して、メインソースとして使用している点である。コナミ独特のさわやかですらっとした、綺麗なあの音を取り込んでいる
上に、これまたコナミ独特のパートのお尻にビブラートもバッチリである。
 余談であるが、同時期にタイトーから発売された「サイキックフォース」もFM音源の音をPCMに取り込んで鳴らしてい
たという凄い偶然がある。
 曲もそれに準じたものと、この作品の作曲者自身の味とをしっかり出して、あわせをかけて、いい感じですよ。
 特にステージ1・2・6.いいなぁ・・・。ステージ1はやる気を煽るさわやかさ、ステージ2は浸れてスペーシーで心地い
いノリで、ステージ6は綺麗に深いしんみりした曲だし・・・。どうだいどうだいって薦めたいね。
 あぁ、元祖のアレンジ曲もありまっせ!
 さて、この作品の作曲者は今をときめく前田ナオキ氏(当時\まえだ)。DDRなどで大暴れの氏であるが、こうやってコ
ナミの伝統的なサウンドを研究した上で、こういった作品に入って行っている過程があった事を知っておいて頂きたい。

 総合あれこれ
 こういった楽曲で組まれているこのアルバムなんですけど、買いか?というと、誰それ構わず薦めるという事は出来な
いんだな。理由としてはややボリューム不足かなと・・・。
 私的には、アレンジ曲を増やした上で2枚組にし、そう、コメントいただいた人全てに一曲は担当していただく。
 そして、沙羅曼蛇の未使用曲の中にアルバム化に耐えられるものがあるので、それらを入れる。
 また、今回のアルバムには沙羅曼蛇2第一期アルバム化の時に収録されていた未使用曲(ライフフォースものやダン
スナンバーっぽいものなど)が収録されていないから、それを収録する。
 これらを実現して頂きたかったのだ。まぁ今回の仕様。悪くはない。コスト的にも適度に効率的だろう。
 効率を取るか、これ以上のサービスを取るか。難しい!
 まぁそれでも、なつかしの古川ギターも聴けるし、前田ナオキ氏のルーツ的な作品で現在では入手困難だった沙羅曼
蛇2も聴けるチャンスが出来た訳だし、元祖にしたってそうだし。古きよき曲を蘇えらせて、ゲーム音楽のあり方を知る
資料としては充分すぎるくらいのものになり得るものだし・・・。言うなればヘビーリスナー向けではないが、探究心を
持つリスナー向けではあるかな。ちょっと微妙ですけど。どれもこれも一考の余地はあるフィーチャーがあるんだけど
決め手に欠けるってトコです。

 そんなこんなでお送りして参りました。ほかにも紹介したい曲もあまりすんで、まぁ気長に更新待っていて下さい。
 そんじゃまぁ今回はココまででーす。
 なんて言いつつ沙羅曼蛇 さらに突っ込んだ話し
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